2024年01月17日

伝説の彼女の暗記力・集中力・瞬発力

自慢じゃないが、
いや、
自慢だが、
高校2年生の時、
百人一首大会で、
優勝したんだよね。

あくまで校内。

クラス対抗の団体戦で、
各クラス3人出場する。
1、2年生は出場必須だったが、
3年生は受験もあるし、
自由参加だった。
だから、
20クラス強の参加だったかな。

選ばれたわけじゃなく、
毎年立候補。
誰が出場したのか知らない、
そんなクラスメイトもいただろうな。

だって、
百人一首に興味ある人なんて、
少なかったんだもん。

1年生の時は、
3位だった。
準決勝で3年生に負けた。

でも、
2回戦だったかな、
同じ中学の意地悪な先輩と遭い、
対戦前にも意地悪を言われたが、
負かしてやったので、
充分である。

2年生の時は、
2人しか立候補せず、
あと1人を、
必死に勧誘した。

クラスでいちばん頭が良く、
運動神経も抜群のTちゃん。
百人一首は全然解らないと、
何度も断られたのだが、
「座っているだけでいいから。」
「1枚も取らなくていいから。」
と拝み倒して、
参加してもらった。

そして、
迎えた大会当日。

1回戦、
Tちゃんは本当に、
1枚も取らなかった・・・。

上毛かるたなら、
運動神経でいけるだろうが、
百人一首の場合、
そうはいかない。

並べられているのは下の句の札。
読み手が上の句を読んでいるうちに、
下の句を知っている選手は、
札を取ってしまうのだから。

しかしここからが、
Tちゃんの凄いところだ。

2回戦以降、
開始前の札を覚える時間、
Tちゃんは、
自分の前の札の、
上の句の頭は何かと、
私に訊いてくる。

そうか、
けっこう私、
当時は下から上を降ろせたんだな。

短い時間の中だが、
何枚か教えた。
運動神経抜群のTちゃん、
その札は絶対に取る!

驚異の暗記力。
そして集中力。
そして反射神経。

準決勝、
決勝と、
進むごとに、
蓄積されていく。
Tちゃんが取れる札が増えていく。

凄い!
凄いよTちゃん!

覚えていても私は、
取れない場合があるのに。

私ともう1人も、
もちろん頑張ったが、
もしもあのまま、
Tちゃんが座っているだけだったら、
さすがに優勝は無理だっただろう。



3年生の時は、
私は出場したかったが、
やはりメンバーが集まらず。
自由参加だったし、
もう断念した。

だから私の、
競技カルタの最後の思い出は、
Tちゃんへの尊敬と共にある。


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