2019年02月28日

何を空へ飛ばすのか?

第1次世界大戦後の不安定なイスラエルで、
イスラエル芸術の師と言われるボリス・シャッツが、
平和なユートピアの世界観を書いた本の中で、
100年後の2018年には争いのない世界が来る、
と書いているそうだ。

でも、
未だそんな日は来ていない。
100年経ってもまだ。
そう思うと、
100年なんてすごく短く感じる。

「YOUは何しに日本へ?」が好きで、
毎週視ている。

今週の放送では、
イスラエルの切り絵作家、
ペレグ・ディションに密着していた。
彼は日本風の凧を製作する為、
外国のアーティストを受け入れる新潟の十日町に滞在した。

ボリス・シャッツが、
ユートピアのイメージとして、
挙げていたのが日本だったからだ。

ペレグ・ディションが新潟で譲ってもらった和紙は、
偶然にも100年前の物。
すごく古い物の印象であり、
100年がすごく長く感じるのに。

ボリス・シャッツが平和を夢見た日から、
100年も経っている今も、
イスラエルでは未だ紛争が絶えず、
凧を兵器として使っているそうだ。

本来は、
子供の遊び道具である凧。
凧揚げは平和な風景の筈。

その凧が破壊の象徴かのようになっている事に、
胸を痛めるペレグ・ディションは、
平和の願いを込めて凧を作る。



絵のモデルがボリス・シャッツ。

この凧を中心とした展覧会のタイトルは、
「何が物事を空へ飛ばすことができるのか?」。

何を、
何によって、
空に飛ばすんだろう。

争いの為に、
火炎瓶を取り付けた凧を飛ばすのか。
幸せな気持ちで、
平和な遊びである凧を飛ばすのか。


一青窈の「ハナミズキ」の歌詞にも、
「君と好きな人が100年続きますように」
というフレーズがある。
100年なんて果てしなく、
人の一生を考えたら、
それは永遠のようなもの。

あの歌は、
アメリカの同時多発テロにショックを受け、
そんな事がもう起こらないように、
「君と好きな人が100年続きますように」
と書いたんだそうだ。

航空機は、
兵器として飛ばされるのか。
楽しい旅行の乗り物として飛ぶのか。
どちらも人間が選ぶ事。


ボリス・シャッツが描いた100年後の平和は、
叶わなかったけど。

ペレグ・ディションと一青窈が願った平和は、
100年後、
そして永遠に、
そこにあるといいのに。

そして、
私が応援する広島カープも、
原爆を投下された広島が、
復興の象徴として結成した球団だ。

つまり、
平和の象徴。

カープ創立100年後の2050年、
原爆のない世界になっているだろうか。

ねえ、
トランプさん金さん。



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(C)世界でいちばん深い海にはまだ誰も潜ったことがない


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