2016年10月29日

「サビオ」って言います?

右利きなのに、
右手をケガするって、
実に不自由。

しかも親指。
しかも関節。

せっかく止まった血が、
また出ないように、
力は入れられないし、
手袋で家事をするので、
指先の感覚がイマイチ。

あとね、
意外に、
卵が割れなくて困った。



いや、
ちょっと包丁で切っただけで、
たいした事ではないんだけど。

関節だから、
早く傷がふさがった方がいいかと、
大げさに手当てしてる。

てか、
右利きなのに、
右手を包丁で切るって。
しかも、
手の甲側って、
不思議でしょ。

料理は得意じゃないけど、
何十年もやってれば、
包丁で指を切る事もなくなる。
しかしその替わり、
歳と共に握力や集中力が落ちるのか、
慣れた事による慢心か・・・。

包丁を洗う時に手が滑って、
スパッと・・・。

意外に出血が多くて、
久々に焦ったよ。

大人だけの家庭、
カット絆レベルのケガしかしないと思ってるし、
(これって世代によって呼び名が違うらしい。
私は他に「キズ絆」とか。
年配の人は「サビオ」と言ってた。)
他には何もないので、
化粧用のコットンで補強。

包帯がないので、
最初のうちは、
コットンとカット絆の上に、
ラップを巻いてました。

ある物だけで、
なんとかなるもんなのね-。

我ながら上手く手当てしたので、
写真を撮って投稿したくなるんだけど、
すぐに「大丈夫?」とか「お大事に」とか言ってくれちゃう、
優しい(?)人が多いSNSは、
ちょいと面倒臭いという、
私はそんな冷めたヤツなんで、
ブログにだけ投稿するのである。

もう血も止まって、
カット絆にも浸みてこないから、
大丈夫かな。

今回は、
関節のちょうどシワの所を、
浅く切っただけだし、
痕も気にならないだろう。

痕が残ってもいいか。
そのすぐ傍に、
小学生の頃の傷痕があるし。

クラスメイトが割った牛乳瓶、
かけらが飛んできて、
一瞬でぶわっと血が出た。
私は6歳だったのに、
すかさず親指を口にくわえ、
泣かず騒がず、
独りで、
自力で、
担任の先生を捜しに行ったんだ。
だから、
クラスメイトは誰も、
私がケガをした事に、
気づいていなかった。

ああ、
そうか、
私はそんな小さい頃から、
「大丈夫?」とか、
言われたくなかったんだな。  

2016年10月22日

夢をひとつ諦める

昔好きだったドラマに、
こんなナレーションがあった。

子供達は、
自分に無限の可能性があると信じてた。
小さい頃の夢は、
宇宙飛行士やお姫様。何にでもなれると思ってた。
いつからだろう・・・
私達は、
自分に無限の可能性などないと気づいてしまった。



でも私、
小さい頃の夢なんてなかったよ。
何にでもなれるなんて思ってもみなかった。
可能性はあるのに努力が嫌いで、
何度も先生に怒られた。
高校3年の秋に無理矢理進路を決めたけど、
その為に入った短大で、
また進路を変えた。
そして今は、
そのどちらにもなっていない。

20歳で言い出した夢は、
「素敵な女性になること」。
そんな漠然とした夢、
自分のいいように判断できる夢さえも、
全然実現できそうにないと実感し・・・。

20代後半の頃は、
こう答えた。
「可愛いおばあちゃんになること」
何も夢を実現しないまま、
もう最後の夢を語ってた。

スーパーで可愛いおばあちゃんを見た。
防寒着にすっぽり包まれた小さな体、
ちんまりと丸い背中でつつましく佇み、
棚の商品に一生懸命手を伸ばしてた。
顔は見えなかったけど、
その姿が、
なんとも言えず可愛らしかった。

今よりまだまだおばあちゃんには遠い頃から、
「可愛いおばあちゃんになるのが夢」
なんて、
私は言い続けていたけれど。

可愛いおばあちゃんを見て、
気づいてしまった。
私は、
こんなに大きかったら、
可愛くないじゃん、
って。  

2016年10月12日

あの子と一緒に空を飛んだよ

スカイダイビングをした事がある。
もう何年も前だけど。
高度4200mから飛んだ。

ポケットの中身は全て、
預けていくように言われたけど、
こっそり隠し持った、
小さなピルケース。

インコの、
かけたくちばしの先と、
1枚の羽。

犬を飼ってた話を書いたけど、
それは実家のペット。
私が今までの人生で、
自分だけで飼っていたペットは、
2羽のインコだけだ。

片方はセルリアンブルー。
もう片方はコバルトブルー。

くちばしと羽は、
形見でもお守りでもあるけど、
部屋の中でしか飛べなかった彼に、
空を飛ばせてあげたかったから、
一緒に飛んだのだ。



空から海へ向かってゆく。
セルリアンブルーから、
コバルトブルーへ。


その後、
何度も引っ越ししたから、
あのピルケースがどこにあるか、
わからなくなってしまった。

あの子は、
空に還ったのかな。